沖縄の花!ハイビスカスが沖縄に沢山咲いてる理由とは?

沖縄といえばハイビスカス!そんなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。ハイビスカスは「アカバナー」とも呼ばれ、沖縄市の市花にも制定されています。

現地ではとても身近な花で、実際に沖縄の各所で美しく咲いている姿を見ることが出来ます。
沖縄で愛されるハイビスカスは、何故こんなにも沖縄のあちこちで見られるのか、その理由をご存知でしょうか?意外な理由に驚くかもしれません。

沖縄市の市花「ハイビスカス」はなぜ沖縄で沢山見られるの?

沖縄を代表する花「ハイビスカス」。沖縄の温暖な気候では一年中ハイビスカスが咲いている姿を楽しむことができます。沖縄のイメージが強いハイビスカスですが、実は原産は沖縄ではなく、ハワイやマスカレン諸島だと言われています。

原産国の違う花がなぜここまで沖縄で広がっているのかというと、ひとつは台風の多い沖縄で防風林としての役割を果たしているからなのです。ハイビスカスの枝はとても丈夫で、中には5m程まで伸びるものもあり、その特性を活かし、強風から家屋や畑を守っています。


また沖縄ではお墓の周りにハイビスカスが植えられていたり、供えられていることもあります。ハイビスカスは別名・仏桑華(ぶっそうげ)とも呼ばれ、沖縄では亡くなった方の幸せを願う花としても使われています。

故人にハイビスカスを供えるという習慣は昔から受け継がれてきたもので、今でも沖縄ではお墓周りにハイビスカスの姿があるのです。お墓に供える花だと思うと少しハイビスカスのイメージが変わってくるかもしれませんね。

食用にもなる!人々の暮らしに馴染むハイビスカス

沖縄の南国イメージを高めるハイビスカス。沖縄現地では食用や化粧品としてハイビスカスが用いられることもあり人々の暮らしと切っても切れない関係となっています。

ハイビスカスを食用として用いる場合は紅茶として飲まれることが多いです。ハイビスカスティーには、ビタミンCやクエン酸が豊富で疲労回復効果や美肌効果が期待できます。

また基礎化粧品、ヘアケア用品にもハイビスカスが使われており、美しく咲いた姿で心を豊かにしてくれるだけでなく、体の中からも私たちをキレイにしてくれるのです。

ハイビスカスの花は実は1日で枯れてしまうのですが、枯れたハイビスカスの利用法として、布などの染色に使うという方もいるそうです。ハイビスカスの鮮やかな色が活かされる良い活用方法ですよね。

色や付ける位置で変わる!ハイビスカスの花言葉

ハイビスカスの色をイメージすると赤やピンクが思い浮かぶかと思います。赤やピンクだけでなく、白や黄色のハイビスカスもあるんですよ。

ハイビスカスの色によって花言葉も異なり、赤は「新しい恋」や「勇敢」、ピンクは「華やか」、白は「艶美」、黄色は「輝き」といった意味があります。

またハイビスカスを頭につける際につける位置によってその人が未婚なのか既婚なのかをあらわしているというのをご存知でしょうか?

ハイビスカスを右側に付けている場合は未婚、左側に付けている場合は既婚となります。一目で未婚・既婚が分かってしまうなんておもしろいですよね。

ハイビスカスは沖縄の心の花

沖縄の暮らしに根付いている「ハイビスカス」。天災から守ってくれる相棒だったり、亡くなった方を想う気持ちだったりと沖縄の人達に欠かせない存在なのです。

沖縄に観光に来た際には色々な場所で誇らしげに咲くハイビスカスに足を止めてみてください。