食卓を彩るうつわ。琉球の伝統的な焼物「やちむん」の魅力とは!?

琉球の伝統的な焼物「やちむん」をご存じですか?やちむんはどこか懐かしい雰囲気を持ち、どっしりとした存在感があるのが特徴的です。そんなやちむんの魅力に惹かれて、購入するだけでなく手作り体験を楽しむ方も多いでしょう。沖縄を訪れた際には、ぜひやちむんの魅力にふれてみてくださいね。手作り体験をすると旅の思い出になりますよ。

琉球の伝統工芸の焼物「やちむん」とは?

やちむんとは、琉球の伝統工芸の焼物のこと。「やち」には「焼き」、「むん」には「物」という意味があり、「やちむん」は「焼物」をあらわす沖縄の方言です。そんなやちむんの歴史は古く、400年以上前の琉球王国の時代に遡ります。中国やタイなどの外国との交易が盛んであった琉球王国には、あらゆる陶磁器やその技術が持ち込まれました。そしてその技術が発展し、やちむんとして継承されているのです。やちむんの技法やデザイン、造形は多種多様ですが、その中でも代表的なものが「壺屋焼」です。また、壺屋焼の中でも「上焼」は沖縄でメジャーな焼物の技法になっています。一方、釉薬を使用せずに焼き上げる「荒焼」という手法もあります。

さまざまな魅力を持つ「やちむん」

歴史あるやちむんの魅力はたくさんありますが、特に人々を惹きつけているのは紋様の種類や鮮やかさです。特に青や緑といった色がよく使用され、沖縄の美しい海や植物を連想することができます。また茶色が使われることも多く、どこか柔らかい雰囲気が感じられます。古くからやちむんに描かれている定番の紋様は、「魚紋」。器全体に魚の姿が描かれており迫力があります。全体的にボリュームがあり、どっしりとしたシルエットも魅力の1つです。料理をのせて食卓に並べると一気に華やかな雰囲気になるでしょう。

手作り体験で自分だけのやちむんを作りましょう

やちむんをお土産に買うだけでなく、手作り体験で作ってみるのもおすすめです。自分だけのやちむんを作ることで、思い出にもなるでしょう。

那覇にあるので気軽に訪れることができる「壺屋やちむん通り」

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壺屋やちむん通りというのは、やちむんを作っている工房や、販売しているギャラリーが軒を連ねる通りのことです。那覇空港から車で約20分で行けて国際通りからも近いため、観光ついでに立ち寄りやすいでしょう。石畳や赤瓦が並んでいる雰囲気は情緒があり、歩いているだけでも楽しめますよ。手作り体験をしたい場合は、「壺屋焼やちむん道場」などを訪れましょう。器づくりや絵付けといった体験ができます。

やちむんの陶芸家が陶房を構える「読谷やちむんの里」

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読谷やちむんの里というのは、多数の陶芸家が陶房を構えている観光スポットです。那覇から車で1時間程度で行くことができます。赤瓦の共同登り窯は迫力満点。晴れた日に訪れると、青い空とのコントラストが非常に美しいです。陶芸家によってやちむんの紋様や色使いはさまざまなので、その違いも楽しんでみてくださいね。手作り体験をする場合は、「やちむん&カフェ群青」などのお店を訪ねましょう。

やちむんの購入や手作り体験を楽しもう!

やちむんは琉球王国から伝わる伝統的な焼物。青や緑といった鮮やかな色を使用した紋様が魅力的です。もちろん、青や緑以外の色を使って現代風に仕上げた作品もありますよ。焼物に興味がある方は、ぜひやちむんを手にとってみてくださいね。