沖縄に来たら絶対に押さえておきたい!南国特有の植物や花5選

沖縄には、南国特有の気候や環境の中で育つ植物や花が多くあります。沖縄に遊びに行く際には、食事やアクティビティだけではなく、南国に育つ花や植物に目を向けてみるのもおすすめです。花屋などに行けば、本州でも見ることができる花や植物もあるでしょうが、沖縄なら、自生しているところを見ることができます。特に人気の高い5種類の花や植物に注目してみましょう。

幻の花?一晩限定の「サガリバナ」

熱帯や亜熱帯に咲く花で、湿地帯に自生しているサガリバナは、夏の夜にだけ咲く花として人気があります。花びらは色鮮やかで、花火に例えられることも多く、香りが甘いのも特徴的です。明け方には散ってしまいますが、翌日には違う蕾が咲くので、毎日のように楽しむことができます。6月末から7月いっぱいくらいまでが見頃で、地域によってはサワフジや銭掛け木、舞香花、キーフジとも呼ばれており、観光バスに乗って、夜のサガリバナを鑑賞しに行くツアーが組まれるほど人気です。

まるでパイナップル?見間違えるほどそっくりな「アダン」

地面から生える根っこがタコのように見えるアダンですが、その実はパイナップルにそっくりで、初めて見ると勘違いしてしまう人も少なくありません。海岸沿いに自生していることが多く、海に遊びに行くと見ることができます。実は熟すとオレンジ色になり、ヤシガニやヤドカリが主に食するため、落ちた実に群がっている様子を見ることもできます。沖縄では、古くからアダンの葉を煮て乾燥させ、籠や草履などの民芸品に加工して利用されてきました。また、アダンの新芽は、煮物や炒め物などにして食されており、色々と使い道のある植物です。

必見!沖縄の県花「デイゴ」

真っ赤な花を咲かせるデイゴは、沖縄に旅行に来たのであれば、一見の価値がある沖縄の県花です。4月から5月にかけて花が咲き、10メートルを超える高さになることもあるデイゴの木は、高さだけではなく、横にも枝が広がるため、公園や街路樹に木陰を作る目的で植えられることもあります。乾燥させても亀裂や収縮などが生じることが少なく、扱いやすいため、琉球漆器の材料としても使われています。

色んな効果がある?「ゲットウ」

ショウガ科の植物であるゲットウ(月桃)は、空き地ややぶで見ることができる植物です。4月から6月ころに咲く花で、蘭のような綺麗な花を咲かせます。ゲットウは鑑賞用としてだけではなく、独特の香りから虫よけに使われたり、防腐効果もあることから、葉で餅やごはんを包んだりなど、様々な用途に用いられています。

レイに使われることも多い南国の代表的な花!「プルメリア」

6月から10月と広く鑑賞が可能であるプルメリアは、公園や家庭の庭などで見かけることができる花です。熱帯の花として代表的な種類で、花の色は白や赤、黄色やピンクなど多くの色があり、芳香もあるため、園芸用としても多く親しまれています。ハワイでは首に飾るレイに使われることもあり、一つでも存在感を感じることができる花です。ただし、プルメリアはキョウチクトウ科の植物で、枝や葉を切ったときに出る液体は有毒なため、扱いには注意が必要です。

沖縄には綺麗な花や植物がたくさんある

本州ではなかなか見ることができない植物や花を見ることができるのも沖縄旅行の楽しみ方の一つです。ここに挙げた植物以外にも、まだまだ沖縄や南国特有の植物はたくさんあります。公園や道路沿い、家庭の庭先などにも珍しい植物が植えられていたり、自生していたりすることがあるので、意識して周りを見ながら散策するのもよいのではないでしょうか。