独特の文化が発展して出来た沖縄の音楽!沖縄の音楽の歴史や特徴とは!?
独特なリズムと歌詞、音階が美しい沖縄の音楽。沖縄ならではの文化で、地元の人たちに長年愛されています。お祝い事などのイベントがあると皆で集まって、沖縄音楽を楽しむこともあるのです。音楽に合わせて独自の踊りも発展していて、パーティーなどで皆で盛り上がることも珍しくありません。不思議な一体感がある音楽で、人々の心を惹き付けているのが沖縄音楽の特徴です。
沖縄の音楽の歴史は?
沖縄で親しまれている音楽の起源は、12世紀から15世紀頃に行われていた神遊びです。神に歌を捧げる儀式の一つで、そこで使われていた音楽が現代の沖縄の音楽の元になっています。さらに三味線の元になった楽器である三線が琉球王朝に入ってきた歴史もあり、それをきっかけに宮廷音楽が発展していきます。そこから琉球古典音楽に進化し、現在の沖縄の音楽になっていったのです。
また宮廷で親しまれた音楽の他に一般市民に親しまれた音楽も存在します。沖縄民謡と呼ばれるもので、お祝い事の席や仕事歌として人々に広まっていきました。リズミカルな民謡だけでなく、情緒溢れるバラードのような民謡も数多く存在します。現代ではアメリカの音楽などの影響も受けて、ポップス寄りの沖縄音楽も誕生しています。
沖縄の音楽の特徴は?
独特な音階
沖縄の音楽の一番の特徴は、独特な沖縄の音階を多く使っていることです。琉球音階と言われる「ド・ミ・ファ・ソ・シ」の5つを使っています。あえて「レ・ラ」の音を使わないことで、沖縄らしい独特の世界観を作り出しているのです。「レ・ラ」を使う場合はかなり少なめにしたり、限定的にしたりして沖縄らしさを強調しています。この音階はインドネシアや一部の東南アジア諸国で使われています。
リズムで沖縄らしさを
沖縄の音楽のリズムは3連系のリズムが多く、沖縄音楽らしい躍動感を表現しています。沖縄以外の音楽でもこのリズムに乗せて演奏すると、どことなく沖縄らしさが出てくるので不思議です。このリズムに合わせてメロディーや伴奏が複雑に絡められて、沖縄の音楽が出来上がります。
深い歌詞
沖縄の音楽は沖縄方言で書かれた歌詞がほとんどで、歌詞によって沖縄らしさがプラスされています。方言で歌詞を書くことで沖縄の文化に触れることができ、地元の人以外の人たちが音楽を聞いたらすぐに沖縄音楽だと分かるのです。歌詞には生きていく上で大切にしたい教訓が組み込まれています。昔からの言い伝えや親から子へ伝えたい言葉、後世に残したい沖縄の美しい風景の歌詞などもあります。様々な苦難の歴史を乗り越えてきた沖縄ならではの歌詞も採用されているのです。楽しいメロディーやリズムの中にも、深い歌詞が加えられているのが沖縄音楽の魅力です。
音楽を通して沖縄を知ろう
沖縄の音楽は宮廷音楽や琉球古典音楽など様々な要素を含み、沖縄の歴史や文化を表現しているものばかりです。音楽のことを知れば自然と沖縄のことを知ることができ、より沖縄について詳しくなれます。歌詞を読めば沖縄の言い伝えや歴史の勉強をすることもでき、知識も増えていくのです。より深く沖縄のことを知りたいときには、沖縄の音楽について調べてみるのも良いかもしれません。