圧巻!沖縄の伝統ある夏の風物詩、水上の格闘技沖縄ハーリー

沖縄の夏を告げる一大イベント沖縄ハーリー。色鮮やかな通常14メートルの船を10人が手で漕ぎそのスピードを競います。中でも、那覇のハーリーは32人の漕ぎ手と舵取り2人で行われ毎年20万人以上の人が観戦する大規模なものです。花火大会やお笑いやライブが行われるステージイベントの他、沖縄ならではの屋台の出店などもあります。期間はゴールデンウィークから8月までと長く沖縄の人にとっては夏の一大イベントとなっています。

沖縄で600年の歴史があるハーリーとは?

Via:Wikipedia

ハーリーは琉球時代に中国から伝わったとされ、航海の安全を祈願するものとして沖縄に根付きました。地域によってはハーリーをハーレーと呼ぶこともあります。色鮮やかな龍を模したカヌー状の爬龍船(はりゅうせん)と呼ばれる船やサバにという小型の船を使い10人の漕ぎ手と1人の舵取りが乗船し息を合わせて漕ぎ進めスピードを競います。沖縄各地でハーリーは行われていますが、中でも一番大きな規模で行われるのが那覇のハーリー。爬龍船の乗り手が32人と大規模になり観客も大盛り上がりです。

那覇ハーリーだけでもバリエーション豊富!ハーリーの特色ある種類

ハーリーにはいくつか種類があり、意味やスタイルが大きく違います。

那覇ハーリー・糸満ハーレー

特に大規模なハーリーで伝統色が強いのが特徴です。衣装も素晴らしく迫力と感動を与えてくれます。

御願バーリー

伝統的な航海の安全や豊漁祈願のために行われているもの。衣装も古式のものを纏いハーリーウタと言う歌を歌いながら神様への航海安全と豊穣を願って湾内をゆっくりと回遊していきます。

本ハーリー

こちらは伝統的なものとは違いスピードを競います。ターンに差し掛かるとひときわ盛り上がり大きな船がきれいにターンする様は圧巻です。

職域ハーリー・学校対抗ハーリー

地元の中学生や職場の同僚などとグループを編成して行われるレースです。

転覆ハーリー

レースの途中で故意に船を転覆させた後、泳ぎながら船を元通りに起こして再びレースを続けます。

マドンナハーリー

女性だけのグループで行われるものです。

このように、地域によってハーリーの特色はさまざまなので見比べるのも楽しいでしょう。

開催時期は?

旧暦の5月4日は沖縄ではユッカヌヒー(四日の日)と呼ばれ、ハーリーはこの時期に開催されていました。戦前まではこの日が沖縄ではこどもの日でもあったようです。新暦の現代では毎年時期が変わるので、ハーリーがいつ行われるか調べることをおすすめします。GWに合わせた時期に行ったり、旧暦7月の盆前後の海神祭(ウンジャミ)と呼ばれる行事の際に爬龍船の競漕を行ったりするなど地域によっても開催日程が異なるので注意が必要です。例えば、最大規模とされている那覇のハーリーは通常、ゴールデンウィーク期間中「那覇新港ふ頭」にて行われます。多くの観光客に訪れてほしいこと、中学対抗戦があることなどがこの時期に開催される理由です。

是非実際に迫力あるハーリーを体感してみてください!

Via:Wikipedia

那覇ハーリーでは実際に誰でもハーリー体験ができるので体験してみましょう。2.5トンの船を全身で漕いで進めるのはなかなか大変ですがその分進んだ時は感動すること間違いありません。観るだけではなく是非体験することをおすすめします。沖縄ではこのハーリーの鉦(かね)の音が響き渡ると梅雨明けしいよいよ本格的な夏が訪れると言います。沖縄の歴史と迫力あるレースを是非、目と耳と体で実際に体感してみてください。